上下の歯が咬んでいない(開咬)

概要

上下の歯を咬んだ時に、数歯にわたって上下の歯が接触していない状態をいいます。主に前歯部にみられますが、臼歯部にあらわれる場合もあります。習癖(舌の運動)が主な原因の場合はその癖の除去が大事になってきます。

原因

a. 遺伝
b. 指しゃぶりや舌癖などの習癖
c. 鼻疾患による口呼吸
d. 骨格的な原因によるもの

障害

a. 口がいつも開いている。
b. よく噛めない。前歯で食物を咬み切れない。
c. 発音が不明瞭になる。
d. コンプレックスになることがある。笑うときに躊躇したり、手で隠してしまったりする。

主な治療法

 

【3歳〜6歳の場合】
あごを拡げる拡大装置
今後生えてくる永久歯のスペースを作る。

【6歳〜12歳の場合】
あごを拡げる拡大装置、ヘッドギア一
今後生えてくる永久歯のスペースを作る。

【12歳〜20歳の場合】
ワイヤーによる治療
1から数歯の場合は部分的に装置をつけるだけで治療を行います。 透明なマウスピースのような着脱可能な装置を使用。

【20歳〜40歳の場合】
ワイヤーによる治療
1から数歯の場合は部分的に装置をつけるだけで治療を行います。 透明なマウスピースのような着脱可能な装置を使用。

【40歳〜 の場合】
ワイヤーによる治療
1から数歯の場合は部分的に装置をつけるだけで治療を行います。 透明なマウスピースのような着脱可能な装置を使用。

歯を抜く場合と抜かない場合の治療について

患者さんのお口の中はそれぞれ異なります。

歯を抜かないで治療できる場合、歯を抜かないと治療が困難な場合、また両方選択肢がある場合、それぞれ治療方法やメリット・デメリットがありますのでそれについてお話しした上でご一緒にどうするか決めていきましょう。

みなさんが健康な歯を抜きたくないと思うように我々矯正医も同じ気持ちを持っています。歯並びの状態や顎の状態によっては、やむ得ない事がどうしてもでてきます。抜くとか抜かないではなく、それぞれのメリット・デメリットを把握し、充分比較検討し、納得して決めることがいいと私達は考えています。

歯を抜かない場合(親知らず、過剰歯、歯の移動が困難だと診断された場合は含みません。)

今現在、歯並びが悪いが、あごの大きさと歯の大きさのバランスが合っている場合、矯正治療や成長によって顎が大きくなる可能性を秘めている場合(子供の場合は抜かない可能性が高くなります。)

歯のがたがたなどを直す場合どこかにスペースを作らなければいけないので、スペースがない場合は歯を横、後、前方に動かします。ただ歯が前に出てくると必然的に口元が出たように感じたり、出たりします。ですから横、後に歯を移動させる方が一般的ですが、その量には生理的な限界があります。

具体的な治療方法は、精密検査の資料を元に計算し診断を行ないます。

メリット:
歯を抜かなくても良い。

デメリット:
口元の突出感が出ることがあります。また補足的な装置をつける必要があります。時にはその装置の協力が必要です。

歯を抜く場合

a. 歯を抜くことによってきちんとした咬み合せや顔の審美的なバランスが得られる場合
b. 歯を抜かないで歯を並べると歯を支えている骨から逸脱してしまう場合
c. 明らかに矯正後に歯並びが不安定になってしまう場合

しかしながら当院ではまず最初に歯を抜かない方法を考えます。

メリット:
審美的な面、特に口元の感じが歯を抜かずにした治療した場合と比較して綺麗になることが多いです。

デメリット:
歯を抜くという負担があります。
 検索
 TEL   0438ー30ー4618
PAGE
TOP
 
 
 
 
今井矯正歯科クリニック